30代男性 40代男性 メンズ革財布

ブライドルレザーの特徴とメンテナンス法

ブライドルレザーはイギリスの伝統製法で(ブライドルとは馬具のこと)、馬具や手綱類としての強い耐久性が求められることで作り出された革です。
これは1000年以上前から受け継がれる製法で、革をロウ漬けすることで繊維を引き締め、強度を圧倒的に高めています。
ブライドルレザーの主な生産地は今も英国ですが、ロウを充分に染み込ませるためには数カ月の時間を要するなど高い技術を要するためか後継者が少なく、現在ではタナリー(皮革をなめす工場)が3社しか残っていないそうです。
そのため、ブライドルレザーの希少性はますます高まっています。
ブライドルレザーの使い始めは表面にロウが浮き出ますが、使い込むうちに摩擦で白い粉状のロウが取れ、光沢のある美しい姿を現します。
この浮いている白い粉はBloom(ブルーム)と呼ばれ、ブライドルレザーの特徴です。
非常に丈夫で耐久性のあるブライドルレザーですが、その硬さゆえに縫製が難しく、熟練職人の技が必須となります。

 

 

ブライドルレザーの特徴

 

白い粉(ブルーム)と深い光沢
ブライドルレザーはその工程でロウを染み込ませているため、ブルームと呼ばれる白い粉が浮き出ます。このロウをふき取りながら使うことで、ブライドルレザー独特の深い光沢が生まれます。

 

堅牢性
もともと英国の馬具として開発されたブライドルレザーは、乗馬中に手綱が切れて落馬すると命に係わる危険があるため、特に堅牢性は重視されました。ロウを染み込ませて皮革の繊維の強度を上げているために非常に丈夫で耐久性に優れ、永く愛用することができます。

 

天然性
ブライドルレザーは上質な天然皮革ならではの表情を持ち、1枚1枚の個性的を楽しむことができます。

 

ブライドルレザーのメンテナンス

 

ブライドルレザー購入時はブルームが浮いていますが、そのまま使っているうちにロウが更に革に浸透し、独特のツヤ感が出ます。
どうしても白いブルームが気になる場合は、柔らかい革専用のブラシで落としても構いません。ブルームを落としたらネルなどの素材で磨くとツヤが出ますが、ブライドルレザー本来のツヤは使い込むことによって現れてきます。
普段のお手入れは柔らかい布での乾拭き程度で問題ありませんが、使い込むうちに油分が落ちてカサつきを感じるようになったら、ごく少量の皮革専門のクリームでお手入れをします。